腎臓の解剖
腎臓はソラマメのような形をした器官である。
後腹膜に位置する。
左腎は第12胸椎から第2腰椎にあたりに位置する。右腎はそれよりもやや低めに位置する。
腎臓の主な役割は、原尿をろ過して必要な物質を再吸収して血液にもどしし、いらなくなった物質を尿として排出する。そうして体内の恒常性を保つ。
またエリスロポエチンという赤血球を作るホルモンを分泌する。このホルモンは、例えば高所へ移動したときにおこる酸欠の刺激によってへモグロビンを作る。
中央の腎門とよばれるくぼんだ部分から腎動脈、腎静脈、腎孟が出ている。腎静脈が最も手前にあり、腎動脈の後ろに腎孟がある。
大動脈が左右の腎動脈に枝分かれし、それぞれの腎臓に血液を送る。
腎動脈はさらに5つの細動脈に分かれ、輸入動脈管となり、毛細血管とともに糸球体を形成する。糸球体でろ過されなかった物質は輸出動脈をでて腎静脈に流れる。
腎静脈は下大静脈に流れ、低酸素血液を右心室に送る。
また左腎静脈は性腺静脈、inferior pheric vein, sprarenal vein から血液が送られるので右腎静脈よりやや長い。
腎臓は皮質と髄質に分かれている。髄質にはピラミッドと呼ばれる扇形の組織がある。ピラミッドの先端部分を乳頭突起という。
ゲロタ筋膜(Renal fascia)は腎臓と副腎を覆っている。筋膜と腎臓の間には脂肪が詰まっている。この部分を脂肪皮膜(perinephric fat)といい、筋膜を覆っている脂肪を腎傍脂肪体(paraneohric fat)という。
腎臓の交感神経の節前繊維は第11胸椎から第2腰椎まで。
神経異常からくる痛みは鼠蹊部に伝わる。
交感神経の刺激が送られると輸入動脈が収縮し糸球体ろ過を減少させる。
交感神経優位になると排尿が減少する。
尿管は腎臓から膀胱へとつながる細長い管である。性腺動脈(子宮動脈、精巣動脈)、輸精管(男性)、suspensory ligament (女性 訳が見つかりませんでした)と交又する。
尿管結石は腎孟と尿管の境目、骨盤分界線、尿管と膀胱の間にできやすい。